K大卒バックパッカー女子が好きなラオスのはなし
はじめての投稿だから好きなもののはなしをしよう。
同志に会えるかもしれないし。
大学4年の時、バックパック旅行に目覚めた。
わたしの学部は卒論がなく、単位さえとっていたら4回生は毎日日曜日だったから、ずっとやってみたかったバックパック旅行にチャレンジした。
はじめは北海道3週間、味をしめてそのあと東南アジアを1か月。
ひとりでバックパックを背負って旅をした。
今日は、東南アジア1か月旅行の時、大好きになった国の魅力を、独断と偏見、わたしの実体験のみにもとづいて語ってみる。
たぶん、旅人は共感してくれるのではないかと思うが、
いままででいちばんよかった国はどこですか
という質問が一番悩む。
だって、どこの国もいいところと会わない部分があるし。日本だってそうだし。
ただ、もう一回行きたい国は?と聞かれるなら、
ぶっちぎりで、ラオス。
ラオスだ。
ラオスはベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、中国に囲まれた内陸国。海がない代わりに、南北に長い国土をメコン川が走っている。
ほかの東南アジアの国々と同じく、乾季と雨季があり、わたしは乾季のラオスを訪れた。そのため、雨はすくなく、日中は半そででも汗だく。現地の人々は、寺院の陰でよく昼寝をしていた。
ラオスの寺院はまだ観光地化されておらず、オレンジ色の袈裟を身に着けた僧侶が拝み、祭事の準備をしている様子は、現地の人々の祈りの場にお邪魔させてもらっていることを強く意識する。
そんなラオスでは托鉢が日常的に行われており、早朝、まだ日も登らない時間に、何人もの僧侶と食べ物を用意した住民の姿を、目にすることができるのだ。
そうした文化の色濃さが、ラオスの魅力の一つであることは間違いない。
ほかに魅力を挙げるとしたら、豊かな自然。
海がない内陸国のラオスには非常に山が多い。日本の山とは形状が違って、おわんをもっと縦に伸ばしたような形だ。その山々にはまだ未開の洞窟や、勢いある滝が隠れていて、自然のなかでのアクティビティには事欠かない。
そしてラオスの自然を語るうえで外せないのがメコン川。穏やかに国土を縦断するその川は、夕方になると、夕焼けの色に染まる。
波が立たない川だからこそ、鏡のように夕日をうつし、わたしはその美しさにとらわれて、毎晩メコン川が見えるレストランで夕食をとった。
日中のうだるような暑さがすこしだけやわらいで、帰路につくラオスの人々を眺めながら、メコンに沈む夕日を肴にのむビアラオは、日本でのあれこれを全部忘れさせてくれる。
それから最後に、親切でシャイなローカルのひとびと。
東南アジア特有の強烈な押し売り、「コンニチハ!!オミヤゲ ヤスイヨ!!」がなく、はにかみながら、やわらかく、サバディーとあいさつしてくれる。
こまってたら、ろくに言葉が通じない得体のしれない日本人でも助けてくれようとする。
夕食を食べていたら、日本語の曲を知っていると、スピッツを歌ってくれたり。
そんなラオスのひとたちがあたたかくてすきだ。
だから、たぶん日本でにっちもさっちもいかなくなって、全部なげだしたくなったら、とりあえずラオスに行くんだろうなと思う。あの国にいけば、それでもなんとかなるかもしれないという、じんわりとしたエネルギーがもらえるから。
ラオスは日本からだとちょっと行くのにも不便で、いったあとも不便なことはたくさんあるけれど、そんな理由で、わたしはラオスが大好きだ。